3代目奮闘記

PERSONAL HISTORY

2000年5月に田村商会へ入社してから
2010年12月までの10年間における田村の奮闘記です。

3代目奮闘記 2000年〜2010年

平成15年は、大手不動産会社で10年以上営業をしていた優秀な方が
友人の紹介で弊社に入社することになり、新しく営業の社員を迎えることになりました。
新しい社員の豊富な知識と経験を参考にしながら、
2人で協議して書式等の改定を行い、
お客様にとってわかりやすい資料づくりやチラシの作成が出来るようになりました。

以前に悩んでいた重要事項説明書や契約書の特約なども色々と資料を収集し、
大手不動産会社に引けを取らない内容を備えることが出来たのもこの頃からです。
今まで一人で考えていた営業戦略なども2人で協議できるようになったことが大きな変化であり、
社員の存在を心強く思っていました。

また、池田市室町で管理していた月極駐車場を地主さんから購入し、
はじめて宅地分譲事業も行いました。
建築条件なしの土地分譲でしたので、造成工事も簡単に終わり、
現地に看板を設置して売却活動を行い、短期間のうちに3区画完売できました。

この年は仲介件数も17件の成約があり、
姫室町の残1区画と室町の宅地分譲3区画の事業もあり、
今までにない業績を残すことができました。
しかし、良いことがあれば悪いことが起こるということを実感した年でもありました。

平成15年10月22日、社長である父が脳卒中で突然倒れ、
逝去するという想定外の出来事が起こりました。
水曜日でしたので私は自宅におりましたが、
先輩から連絡があり、ゴルフ場で父が倒れたとの一報を受けました。

急いでゴルフ場に駆けつけますと
タオルにくるまれた父がティーグランドの横に横たわっていました。
そのゴルフ場でたまたまプレーしていたお医者さんが3名
懸命に人口呼吸などをしてくれたようですが、父の意識が戻ることはありませんでした。

享年61歳という若さでしたし、あまりにも突然でしたので、ショックは大きく、
何から手をつけていいのかも考えられない状態でした。
そんな時に支えてくれたのが、JCの先輩やメンバー、父の知人、友人の皆様と家族、社員でした。

悲しみに暮れている暇はない、
自分がしっかりとしなければ、会社の存続も不安視されると心に言い聞かせ、
葬儀などを手配し、挨拶回り、各種手続きなどを順次こなしていきました。
年末まで休みもなく、心身共に疲れ果てていました。

そして、この年から売買仲介を専門とする田村商会と
賃貸の仲介管理を専門とするアミティーハウスの代表取締役となり、
2つの会社を経営していくことになりました。